cold cream と刻印された容器は、2頭身の黄色い髪をしたオンナノコの居場所にちょうど良いサイズだった。横にはその何倍か背のあるボブヘアのコが、縞模様の菓子箱の中で眠っている。小声で一人つぶやきながら、赤いビーズをジャム瓶のフタにいくつか入れて、こぼさないようにテーブルへ運ぶ。この世界はいそがしい。境界のない小さな家の中は、無秩序な粋の世界だった。
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